イオニア諸島は、ギリシャ本土の東、イオニア海に浮かぶ島々です。西側のエーゲ海とは異なる美しいエメラルド色の海と緑豊かな自然に囲まれています。コルフ島、ザキントス島、ケファロニア島、レフカダ島などがあり、それぞれが独自の魅力を持っています。エーゲ海の白と青の世界とは異なる色の自然、異文化の歴史が織りなすイオニア諸島は、ギリシャの新たな魅力を発見できる場所。リラックスしたり、歴史や絶景を楽しみたい方にぴったりの旅先です。

コルフ島 ~異文化が融合した優雅な島~

イオニア諸島最大の島、コルフ島は、ベネチアやフランス、イギリスの影響を受けた美しい街並みが特徴です。旧市街は世界遺産に登録されており、石畳の路地や歴史的な要塞、洗練されたカフェが魅力。緑豊かな自然に囲まれ、透き通るエメラルド色の海が広がるビーチも楽しめます。オーストリア皇妃エリザベートが愛したアキレイオン宮殿や、美しいパレオカストリッツアの海岸線は必見。ギリシャの中でも特にエレガントな雰囲気の島です。

ザキントス島 ~ 絶景のナヴァイオビーチとウミガメの楽園 ~

ザキントス島は、ギリシャ屈指の絶景「ナヴァイオビーチ(難破船の浜)」があることで有名です。白い砂浜とターコイズブルーの海が作り出すコントラストはまさに絵画のよう。また、島の南部では絶滅危惧種のウミガメ「カレッタカレッタ」が生息しており、保護区となっているラガナス湾ではウミガメウォッチングが楽しめます。美しい海と豊かな自然、静かに流れる島時間が訪れる人々を魅了する、リゾートに最適な島です。

ケファロニア島 ~ 隠れた名所と神秘的な洞窟 ~

ケファロニア島は、イオニア諸島の中でも落ち着いた雰囲気のある大きな島です。特に有名なのが、ターコイズブルーに輝く「ミルトスビーチ」で、周囲を切り立った崖に囲まれた美しい景観は息をのむほど。また、青く輝く地下湖「メリッサニ洞窟」は神秘的な雰囲気が漂うスポットです。あまり観光地化されておらず、伝統的な村の雰囲気も残るため、静かにギリシャの自然と文化を楽しみたい人におすすめです。

レフカダ島 ~ 小泉八雲の生誕の島 ~

レフカダ島は、小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンの生誕地として知られ、日本ともつながりが深い島です。のどかな島内にはギリシャ有数の絶景ビーチが点在し、特にポルト・カツィキビーチは、白い岩壁に囲まれた幻想的な景観が人気。透明度の高い海でのんびり過ごすだけでなく、マリンスポーツも楽します。島は本土と橋でつながっており、陸路でのアクセスが可能。手つかずの自然と爽やかな雰囲気が魅力の島です。

イタキ島 ~オデュッセウスの故郷とされる伝説の島 ~

イタキ島は、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場する英雄オデュッセウスの故郷とされる伝説の島です。歴史的な遺跡が点在し、神話の世界を感じながら散策することができます。また、観光地化されておらず、静かで落ち着いた雰囲気が漂うのも魅力。青く澄んだ海と緑豊かな山々が美しく、小さな入り江や静かなビーチでのんびり過ごすのに最適です。

パクシ島・アンティパクシ島 ~手つかずの自然と美しい洞窟~

パクシ島は、手つかずの自然が残る小さな島で、エメラルドグリーンの海が広がる美しいビーチが点在します。特に有名なのが「ブルー・ケーブ」と呼ばれる海食洞窟で、日の光が差し込むと海面が幻想的に輝きます。また、オリーブ畑が広がるのどかな風景が魅力で、静かに過ごしたい旅行者にぴったりの島です。隣接するアンティパクシ島の洞窟も非常に透明度が高く、パクシ島と合わせて、コルフ島からの日帰り旅行先として人気です。

キティラ島 ~ イオニア諸島の最南端、静かな隠れ家 ~

キティラ島は、イオニア諸島の最南端に位置し、他の島々とは少し異なる魅力を持つ島です。観光地化があまり進んでおらず、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。険しい崖や隠れた入り江が点在し、秘境のような美しいビーチを作り出しています。