世界遺産・デロス島

 ミコノスタウンから船で30分のデロス島は、太陽神アポロンと月の女神アルテミスが生まれた地。紀元前にエーゲ海で栄華を誇った、エーゲ海で最も神聖な島です。島全体が無人島遺跡になっており、ユネスコの世界遺産に登録されています。

 (写真左:クレオパトラの家)

 デロスは小さな島ですが、太陽神アポロンと月の女神アルテミスが生まれた地であったため、古代ギリシャ人は「すべての島々の中で最も神聖な島」と崇めていました。アポロン神殿を中心に、いくつもの壮大な神殿が建てられ、周囲をライオンの回廊が取り囲みます。

さらに時代が変わると地中海貿易の中心地として発展し、彫刻やモザイク、フレスコ画を施した豪華な邸宅や公共施設が作られ、今なお保存されています。さらに他国の出身者により、エジプト神の神殿やユダヤ教のシナゴーグなども築かれ、地中海のあらゆる文化がこの島に集まりました。

船はミコノスタウンの旧港から毎日何便も出ていて、日帰りで観光ができます。予約しなくても大丈夫です。島内で入場料を払います。

近年は、温暖化による海面上昇が原因で、遺跡の一部が水没する事態になっています。

エジプト神 イシス神殿
ライオンの回廊(レプリカ)本物はデロス島の博物館内に保存されています。